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なぜトランプ叩きに異を唱えるのか (反戦な家づくり) - みや

2017/01/24 (Tue) 09:24:41

http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1566.html



2017-01-24(Tue)

トランプの言説のなかには、たしかにKKKを想像させるものがある。敗北からの復活の熱狂という意味ではナチスに通じると感じることもあるだろう。それらにマイノリティが恐怖するのは理解できる。

しかし、トランプの暴言と言われているものの多くが、もちろん全てではないが、マスメディアによる演出やねつ造であることもまた見ておかねばならない。
次の文章を読んでどう感じるだろうか

トランプはバージニア州で10月3日、退役軍人の会合に出席。心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した帰還兵たちについて、「戦場で見たことに対応できない人たちも大勢いる」と述べた。
(引用以上)

何かおかしな発言だと感じるだろうか。

これが、メディアの手にかかるとこうなる。

暴言王トランプ、PTSDの帰還兵を「弱虫」呼ばわり 本当に弱いのは誰だ
2016.10.05 Forbes
http://forbesjapan.com/articles/detail/14696

米国では毎年、イラク・アフガニスタン戦争と湾岸戦争、ベトナム戦争の帰還兵らのうちそれぞれ11~20%、12%、15%にあたる人たちがPTSDを発症している。トランプはこの人たちを侮辱した。
(引用以上)

勝手に「弱虫」と言い換えて帰還兵を侮辱しているのは、フォーブス誌のほうではないのか。
ことほど左様の、誇張、言い換え、剽窃が、多分にトランプのイメージを作ってきた。

ちょっと前の記事に書いたが、障がいを持つ記者を侮辱したと言う件も、詳細に検証すれば、「トランプのふざけた動作が記者のマネだ」と言う方が、よほど記者に対する侮辱になると思われる。
 →トランプ叩きに昂じる「リベラル」ってなんだ
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1557.html

下品な成り上がりのオッサンであることは、たぶん支持者を含めて異論は無いだろうが、彼が1920年代のKKKなのか、あるいは怒りの葡萄に目を向けた政治家なのか、これは簡単に決めつけをすべきではない。
少なくとも、トランプの表向きの政策は、現代の怒りの葡萄に対応しようというものであり、その真偽についてはまだ判断する材料が揃っていない。



それにしても だ。
日本のマスコミやリベラルや市民運動が、トランプを叩こうが擁護しようが、米政権に何の影響も与えない。
だったら、それぞれ好きなことを言っていればいいではないか。いちいち異を唱えて角を立てなくてもいいではないか。そいういう考え方にも一理ある。

しかしそれでもなお、勧善懲悪の二元論になってしまう左翼やリベラルの習性にはひとこと言わずにいられない。なぜなら、自分自身もそうだったから。

マスメディアがどんな役割果たしてきたか、身に染みているはずの人たちが、なんでトランプのことになるとすべて鵜呑みにしてしまうのか。
マスコミの主流が一斉に口を揃えた時は、何かオカシイ。信じる前に疑え。そう心に誓わなかったのか。
あまりにもマスメディアに対する抵抗力の低さに、危機意識を感じるのである。

それ以外にも理由はある。
真の敵を見失ってしまうからだ。
1990年代以来、世界のほぼ全ての民衆の真の敵は、新自由主義を標榜する多国籍巨大資本だ。もちろん、それが全てではないが、真の敵を見失ったり、忘れかけたり、免罪したりする結果になることは、危険を通り越して罪である。

ほんの数年前まで、世界の正義としてもてはやされていた新自由主義を、最近耳にしなくなったと思わないだろうか。
あまりにも苛斂誅求を尽くし、世界中から憎しみを集中されたため、姿を隠すことにしたのだ。かつて口を開けば新自由主義と言っていた学者も政治家も、口を拭ってしまった。その代わりにやっているのが、保護主義批判だ。
新自由主義を拒否する動きを、保護主義と批判することで、裏側から新自由主義をキープしているのである。

本当に怖いのは資本の暴走だ。
ファシズムですら、欧米の資本が育てたのである。
これは謀略論でも何でもない。NHKでも報じられている事実だ。
この動画はちょっと長いけれども、ぜひ見ておくことをお勧めしたい。

 新・映像の世紀「第3集 時代は独裁者を求めた」
https://www.youtube.com/watch?v=ALrmSpws0Rs&t=1s

今も厳然と活動しているBIS=国際決済銀行が、ナチスドイツの経済を支えていたということも秘密でも何でもない。

国際決済銀行 : ナチスに協力したセントラル・バンカー
報道写真家から(2) 2010年8月30日
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo2/e/eaa4b5ccf85527d63044a5e4fa156a1b

BISは、理事会も執行部も各部門も、連合国と枢軸国の寄り合い所帯で構成され、運営されていた。しかし、彼らは決して反目することなく、粛々と業務を遂行した。
(略)
アメリカ人総裁をいただくBISは、まさに「ヒトラーの金庫番」として機能していた。
(引用以上)

第2次大戦は自由主義がファシズムを打倒したと思われているが、そんな単純な者ではない。
勧善懲悪の二元論は、真の敵を見えなくする、敵の目くらましだということに気が付くべきだ。


■■「家づくり」のほうのお知らせ■■

2月19日(日) 木の家完成見学会

場所:堺市北区東浅香山 (地下鉄北花田から徒歩15分)
開始時間: ①11時  ②14時30分

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