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カルト権力

カルトに毒された自民党政権の闇をえぐり出せ!


戦後政治の暗部に迫る。時代の必読書。

分断と凋落の日本  古賀 茂明

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小 沢 革 命

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右翼スキャンダルの特徴  <本澤二郎の「日本の風景」(2517) - 七転八起Shichitenhakki

2017/02/17 (Fri) 16:57:01


http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52166841.html




<大胆不敵>

 金正日の長男・正男の暗殺事件(2月13日・クアラルンプール)は、日中の空港内での、証拠をしっかりと残す、余りにも露骨すぎる残虐な毒殺事件だったことから、真犯人探しを狂わせかねないため、国際社会はそれに比例して衝撃を受けている。改めて、世襲国家の子弟は、戦国さながらの人生を送らされていることを感じさせてくれた。「平凡な家庭に生まれてよかった」と安堵する市民も多いだろう。他方わが日本の、東京と大阪の一大スキャンダルもまた、犯罪事件と決めつけるのが相当であろうが、共に権力乱用の大胆不敵な手口といっていい。多くの国民は、呆れてしまい、モノもいえない。



<権力の乱用>

 「権力は永遠に腐敗する」ものであるが、それも右翼政権が長期になればなるほど、腐敗は多く、露骨化する。捜査当局など監視機能が働かない独裁体制の下では、権力の乱用は権力者周辺にも広く及んでいくものである。
 大阪事件は、その典型であろう。「開いた口が閉まらない」のである。
 徹底追及する日刊ゲンダイは、さしずめ東京のNYタイムズである。同紙の新たな報道で、問題の土地払下げで甘い汁を吸った学校法人は「安倍晋三記念小学校」という名目で、寄付を集めていたことも判明した。
 安倍夫人が、いわゆるカルトの神社・神道を信仰する「神道小学校」を訪問していることや、彼女が時代がかった「瑞穂の国記念小学校」という名前の学校の名誉校長であることも、さらに学園にものものしい総長という肩書を有する籠池が、日本会議の大阪代表である、とも明らかにした。

 東京の築地市場移転事件は、誰が考えても石原慎太郎の知事による利権スキャンダルである。彼の腐敗は、とどまるところがない。そのはずで、 自民党古参の秘書によると「出来の悪い息子二人を、あろうことか国会議員に押し上げている。一家で3人もが、血税を懐に入れてきた。そうするために、莫大な腐敗資金が必要だった」と喝破している。当たっているかもしれない。

 問題の移転先の豊洲の広大な土地は、東京ガスが保有していたものだ。土地といえるかどうか、地中には有毒物質がどっさり含まれている不良物件である。東京ガスも、使用地を生き物が住めないようにした犯罪性が問われる。
 有毒土地を百も承知で、利権知事に売り込んだ下手人は誰か。「私が決めた」というおっさんも現れた。「お前、責任を取れ」と脅かされたものか。突然、石原は大見えを切っていた記者会見を反故にした。石原のおたおたぶりが透けて見える。

 このほか筆者も追及した徳洲会疑獄事件も、煙がまだ昇っている。新銀行東京の腐敗もただ事ではない。歴代の警視総監や東京地検特捜部は、この間、昼寝をしていたのであろう。露骨すぎる腐敗に、正義の士も腐敗まみれだったのか。


<拙速>

 東京も大阪も、行動が素早い点に特徴がある。市民が、あれよあれよとイラついている間に、決着をつけてしまう。主権者への恐れを感じない右翼人士なのだ。

 本来、東京事件は、過去2回の都知事選挙で、候補者が公約にするべき課題だった。そこを小池百合子が、うまい具合に追及して、都民の心をつかんで、今の騒動へと発展した。小池と彼女の側近は、民衆の心をつかんでいる、そのための成果である。石原は、ジタバタせずにお縄を頂戴すべきだろう。そう都民は受け止めている。
 大阪の国有地払下げ事件は、発覚してみると、これまた拙速すぎるのだが、追及した市議の感度がよかった。次々と疑惑が浮上してきた。さぞ興奮の日々に違いない。予想だが、彼は衰退した日本の新聞テレビを知っていたらしく、朝日だけでなく、ロイター通信にも情報を提供した?
 「教育勅語」「日本会議」「瑞穂の国」「安倍晋三夫妻」の登場に、興味を抱いたのであろう。
 早くも共産党が国会で追及したようだ。民進党の辻本のお株を奪った形だ。彼女も本腰で取り組む事件であろう。財務省は、10分の1に値引きした理由を「汚染度の撤去費用」という、豊洲の事例を引き合いに出したような、こそくな理由で追及をかわそうとしている。

 石原事件は都議会百条委員会、大阪は関係者の国会証人喚問をすれば、容易に泥棒猫を退治することが出来る。


<証拠を残す>

 大阪もそうだが、東京も証拠をたくさん残してくれている。
 まともな捜査官が担当すれば、1日でケリをつけられる事案であろう。民衆の政治不満は、不正腐敗を放任する当局にある。捜査当局に向けられる。まともに税金を納めている庶民大衆は、政治屋・官僚への不満と反発である。
 これが選挙に現れる。かくして腐敗権力は、不正選挙や不正世論調査で切り抜けようとする。

 どうするか。打つ手は限られている。メディアと議会が強くなればいい。無理なら、この国は滅びるしかない。残るは、都民と府民が土曜日に郊外に出て、怒りを結集するしかないだろう。ソウルの偉大さを感じ入るばかりでは、日本は浮上しない。


2017年2月17日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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