総理自身が「虚」 （谷間の百合） - 七転八起Shichitenhakki

2019/10/14 (Mon) 14:50:00

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千葉が直撃を免れてよかったと思うものの被害は広範囲にわたり全容が分かるまでには数日、数週間を要するかもしれません。
群馬、栃木などはいままで大きな災害に会っておらず初めての経験だったのではないでしょうか。
きょうの新聞に、中学生がスコップで泥を掻い出している写真がありましたが、やっと子ども自身ががそういう気持ちになってくれたのかと感慨深いものがありました。
災害で中、高　大学生の姿を見たことがなかったからです。勉強さえしていればいい、学校に行ってくれているだけでいいという親はぜひその考えを改めてほしい。
家が大変なときに、子どもを学校に行かせることで、どんな人間が育つか考えてほしいと思います。
なんども書きましたが、「７人の侍」の名言をいま一度かみしめてほしいと思います。
「人を守ってこそ自分も守れる、己のことばかり考える奴は己をも滅ぼすやつだ」
しかし、ここで気を付けなくてはいけないのが、「人を守ってこそ」の「人」が「国を守ってこそ」という思想にやすやすと利用されることです。
人が集まって国になるのですが、権力者の考えは国があって国民があるということですから、国民は有事においては国のために尽くさなければならないとなるのです。
もっとも警戒しなければならないことです。

総理は災害対策本部で、寝起きのむくんだ顔で人命を第一に夜を徹して作業に当たるようにと指示を出しましたが、こんなときでさえ他人の書いた原稿を読むのです。
いつもいつも人の書いたものを読むのです。
こんなときくらい自分の言葉で喋れ！と思いました。
国会答弁では、聞かれないことまでをべらべらと喋るくせに。



虚実という言葉がありますが、総理は「虚」のことには雄弁なのに、「実」のことになると何も喋れないのです。
なぜなら、総理自身が「虚」だからです。
人生において、「実」に直面したことがないのか、直面をうまくかわしてきたのか、あるいは「実」のない環境だったのか。
「実」には責任が伴いますが、道理で総理が責任の意味が分からないのもそういうことだったということかも。
父晋太郎が言ったという晋三には「情がない」の「情」は「実」のことで、そういう環境で育ったということです。
総理にとって政治は虚業なのだと思います。
総理だけではなくほとんどの政治家がそうだと思います。
だから、生活が大事だという政治は間違っているなどと平気で言えるのです。
先日の国会で、森羅万象に関わっているというのは、森羅万象を知っているという意味ではなく、森羅万象に責任を持っているという意味だと言いました。
凄いことを言いますね。
これというのも、責任というものが分からないから言えることです。
生まれてこのかた責任を知らずに生きてこられた稀有の人間です。

東京の一人暮らしの姉に何度も電話を入れましたが、呑気なものでした。
わたしはその区のハザードマップを見たのですが、避難場所はたくさんありましたが、果たして受け入れ態勢ができていたのか怪しいものだと思いました。
一人暮らしだと、なかなか自分で避難場所に行く決断ができません。
一人が心細いのは老人の比ではなくても若い人も同じでしょう。
姉は、自治会も町内会も管理組合もなく、回覧板が回ってくることもないと言っていました。
気象庁は繰り返し、自分と大切な人の命を守る行動をと言いましたが、そのためにはどうすればいいのかというソフト面がまったく考慮されていません。
これでどうして人の命が守れるのでしょう。
せめて広報車を出して繰り返し避難場所に行くように呼び掛けてほしいと思いました。