ロシア・ウクライナ戦争が停戦協議の始まりか (弁護士 猪野 亨のブログ) - 七転八起Shichitenhakki

2025/02/08 (Sat) 20:26:43

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「ロシア・ウクライナ戦争の終戦協議開始の兆し、ロシアがアメリカとの協議を初めて公式に認める」（江南タイムズ）

　ロシアと米国との停戦協議が始まったという記事です。
　米ロによるウクライナを飛び越えての協議ですが、実際にはウクライナは米国の代理戦争ですから、米国が出てこなければ停戦の協議は始まりません。
　これまでゼレンスキー大統領は米国がウクライナを飛び越えて交渉することを嫌っていました。
　現実の停戦協議が始まることは喜ばしいことです。もちろん現段階では手放しで喜べる状況ではありませんが、停戦に向けた大きな一歩になればと思います。
　どう考えてもまずは停戦なのです。

　背景にあるのが安全保障の問題です。それぞれにとっての安全保障とは何か。その安全が保障されなければ停戦は難しくなります。
　ロシア、ウクライナそれぞれにとっての安全保障ですが、私は以前より述べていますが、NATOという軍事同盟こそが他国の安全を脅かす存在です。力で他国に制裁を加える、自分たちだけの価値観が正義ということこそ、一番の問題があります。
　イスラム教など他にも自分だけが正義という発想は同じようにあります。しかし、NATOは質においても格段に違います。世界最大の軍事力を背景にしているからです。しかも実際にNATO圏以外の国を攻撃しています。他国にとっては恫喝にしかなりません。


　石破首相がまたまたとんでもないことを言い出しました。
「【日米首脳の共同声明（要旨）】日米関係の新たな黄金時代を追求する」（朝日新聞2025年2月8日）

　日米の黄金時代という米国への傾倒が著しく、何でここまで持ち上げられるのか不思議です。
「「神様から選ばれたとトランプ大統領は確信」　石破首相、何度も称賛」（朝日新聞2025年2月8日）

　ロシア・ウクライナ戦争についても米国が方針を変えれば、それに追従するだけの日本の自民党政権なので、コロッと変更してしまうのでしょう。
　米国にさえくっついていれば安全が保障されるという発想は、結局、大国の思惑に左右されるだけのことで、その大失敗の見本がウクライナです。