今回の選挙の結果　石破氏の責任を問うという無責任な自民党（弁護士 猪野 亨のブログ） - 七転八起Shichitenhakki

2024/10/28 (Mon) 13:50:05

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　岸田政権の支持率が激減し、危険水域に入ったことで首のすげ替えが行われ、自民党外からは支持の高い（党内では支持が低い）石破茂氏が総裁に選出され、そして首班指名を受けました。
　首班指名を受ける前から、前言を翻し、早期の解散を言い出し始めました。
　これは党内の早期解散を望む声に押されたものです。
　今なら「ご祝儀」で支持率が上がり、裏金問題を回避できる…

　思惑は外れました。一番の原因は石破氏が裏金問題でぶれにぶれたからです。
　旧安倍派が冷たい仕打ちを受けるのはむしろ自業自得であり、そうでなければ自民党自体が沈没してしまいかねない状況でした。
　にも関わらず、石破氏は場当たり的、後手後手、党内の力関係を無視できず、石破カラーを封印、その結果、総選挙では沈没しました。
　選挙に負けたのは自民党です。その責任を問うなどと言う前に自分自身の責任を考えられたらいかがですか。
　永久に自民党は変わりません。このような裏金のような腐ったことをしてきたことが問われているのに全く無反省。やはり自民党は人間性に問題があります。

　ところで東京15区ですが、こんな候補者があったんですね。
「自民・大空幸星氏が小選挙区で落選確実　衆院東京15区」（毎日新聞2024年10月28日）
　この候補者は25歳、公募でちょっとは名が売れているんだそうです。
　しかし、その主張はあまりに人を馬鹿にしています。
「選挙戦では「政治とカネの問題ばかりを議論している時間は日本にはない」と主張。裏金事件の争点化を避けて賃金アップなどの経済対策を訴えつつ、「私は（全国の候補者の中で）一番若い。この景色を自民党が変わろうとしている象徴だと思ってほしい」とした。」

　自民党の体質そのものです。

　とはいえ、野党側の候補の乱立はやはり厳しいものを感じます。
　もちろん、その政党によって理念も政策も違うのですから、それぞれ論戦があって当然なのですが、ただやはり今回の選挙では特に自民党候補が「大物」とされるところとか自民党と立憲民主党が激戦（接戦）とされているところでは共産党が黙って候補を下げるなどの対応はしてもらいたかったです。
　今回の選挙は共産党がこだわる安保法制そのものではありません。曖昧にすることができないものであることは当然ですが、その時の情勢が何かを考えてもらいたいものです。