国民民主党は自公政権と部分連合という名で補完勢力へ（弁護士 猪野 亨のブログ） - 七転八起Shichitenhakki

2024/11/01 (Fri) 23:06:29

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　国民民主党ですが議席数を４倍２８議席にし、露と消えると思っていたのですが、「躍進」です。
　その国民民主党は選挙期間中、自民党、公明党の劣勢が報じられ、過半数割れも現実味を帯びてきたとき、政権入りはしないとはっきりと述べていました。
「衆院選後の連立入り「ありません」　国民民主・玉木代表が否定」（毎日新聞2024年10月22日）

　明確に政権入りを否定したのは、当然、自公政権の批判票の受け皿となるためにはそう述べないと選挙に多大な悪影響を及ぼすからです。
　以前から玉木代表は自公政権に加わりたい旨、述べていました。
　裏金問題が発覚してから距離を取るような発言をしていましたが、根本的に方針を変えただけでないというのは、はっきりしていました。
　そして今回の選挙を受けてのこの玉木国民民主党の行動はやっぱりと誰もが思ったことでしょう。
「自公国3党の「部分連合」形成へ　予算編成や税制改正で連携合意」（朝日新聞2024年10月31日）

　会談すら拒否するんですから、選挙前からその方針は決めていたということでしょう。
「【独自】「玉木雄一郎と1回目も2回目も書く」国民民主が立憲との党首会談断る　特別国会での首相指名選挙めぐり動向注目」（FNN2024年10月29日）


　国民民主党への票は、自公政権の批判票としての価値はありません。

　国民民主党へ投票した有権者への裏切りであることははっきりしています。
　もともと国民民主党が自公政権入りしたがっていたことは周知の事実なので、それを承知で投票していた有権者はいると思いますが、少なくとも政権入りはないというだけで足りず、立憲民主党とは政権は作らない、あくまで自公政権との関係を優先すると述べるべきでした。
　玉木代表のやったことはペテンです。
　はっきりと選挙期間中に言うべき責任がありました。

　維新の会が比例区で300万票減らしていますが、それが国民民主党に流れたのではないかと思われ、その意味ではどっちもどっちなのかもしれませんが。

　しかし、連合芳野友子会長はどうするんでしょう。
「連合会長、国民の連立入り否定」（毎日新聞2024年10月25日）
「連合の芳野友子会長は24日、衆院選で自公が過半数割れした際に、国民民主党が自公の連立政権に加わる可能性について「玉木（雄一郎）代表は完全否定しているので、そういうことにはならないと考えている」と述べた。東京都内で毎日新聞の取材に答えた。」

　ご自身も自民党に親和性がありながらの発言で、どこまで説得力があるのかという問題はありますが、さすがに労組（なのかも問われますが）の立場としては無理ということなのでしょう。
「連合会長、国民民主の連立入りは「ありえない」　党幹部発言に不快感」（朝日新聞2023年9月15日）
「芳野氏は会見で、「連合が連携をしている国民民主党と立憲民主党については、野党の側でしっかりと政府に対して物を言っていくことが基本となる」と発言。そのうえで「（連立入りすれば）連合の中が割れる可能性も出てくる。私としては絶対避けたい」と述べた。」