【政界地獄耳】　可決しそうな不信任案提出は及び腰の野田立民　（日刊スポーツ） - 七転八起 Shichitenhakki

2025/06/21 (Sat) 11:12:05

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202506210000055.html





★ある意味、選挙で負けた方が傷は少なかったのではないか。内閣不信任決議案の提出見送り。自公を少数与党に追い込んでいながら、自民党を助け続け「こういう時に政治空白をつくるべきではないと、総理経験者として思った。不信任案を提出して空白をつくることを、回避するという判断をした」「今は、野党第1党として政府の足を引っ張るのではなく、おしりをたたくことが責任ある対応だと思う」と政治音痴ぶりを存分に披露した立憲民主党代表・野田佳彦。自公政権に寄り添い、延命に手を貸す第2自民党との批判も渦巻く。

★立憲が苦手とするネットでは「絶対否決される時は毎回出してる癖に」「選挙が怖い野党など、早く消えて欲しいです」と可決しない時だけ出して、可決しそうな不信任案提出には及び腰とバレバレだ。そもそも参院選は政治空白とはならず、ダブル選挙は政治空白という理屈もわからない。「総理経験者だから」というマウントも意味がわからない。つまり自民党の政治流儀に合わせただけでしかなく、12年の野田政権が自民党の政治手法で民主党らしさを欠き、崩壊したことの学習はないようだ。

★立憲議員が言う。「前代表・泉健太は当選回数や政治経験の浅さから『物足りない』『政治工作も決断もできない』と批判されたが、確かに総選挙では対抗できなかったかもしれない。だが功は奏さなかったものの、党改革や胸襟を開いて話し合う努力はあった。代表選で20人を集めるのに相当四苦八苦したことでそれはわかると思う。一方、野田は結局財務省と自民党と寄り添うことの政治的効果や王道を外さないという“道”を見つけたかのようだが、それならば自民党に行って財務省インナーとして党税調にでも君臨すればいい。税調会長・宮沢洋一も快く迎え入れてくれるだろう。その時は予算委員長・安住淳、岡田克也らも連れていってもらいたい」。穏やかに話すが「不信任出さず」は党の在り方や存立に関わる失敗といえる。（K）※敬称略