【政界地獄耳】　旧統一教会総裁逮捕と自民党総裁選 　（日刊スポーツ） - 七転八起 Shichitenhakki

2025/09/26 (Fri) 11:44:08

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202509260000080.html





★23日、韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の妻、金建希（キム・ゴニ）や側近に対する金品の不正な供与に関与した疑いがあるとして、韓国の特別検察官が政治資金法違反や請託禁止法違反などの容疑で世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の韓鶴子（ハン・ハクチャ）総裁を逮捕した。全国統一教会被害対策弁護団は「日本からの資金の流れや日本法人への指示なども含め、組織の実態や違法・不正行為の内実についても徹底的に解明することを強く期待する」との声明を出した。自民党は22年に「旧統一教会との関係を断つ」と宣言したものの、内情はうやむやなままで、多くの献金被害者や信者2世などの救済に積極的とは思えない。

★当然ながら立憲民主党・小沢一郎は「当然、今回の自民党総裁選のテーマとすべき。昨年の総裁選では候補者全員が再調査を拒否」「これを契機に、わが国でも長年の自民党政権と教会との癒着について、改めてしっかりと解明される必要がある。当然、今回の自民党総裁選の争点の1つとなる」と指摘する。今回の総裁選挙は国民の目先の苦難に対応する物価高や外国人問題など、野党が参院選挙などで訴えてきたことをとり上げるが、それらの政策は長年かけて自民党が推進してきた政策で自己矛盾も甚だしい。30年間の自民党政策の間違いを認め、その間違いを繰り返さないと宣言すべきで、その中に旧統一教会との付き合いやカネの流れの積極的解明を言わない方がおかしい。

★一方、韓国政府、与党は、捜査権や起訴権などの権限を一手に握る検察庁を廃止し、経済事件などを調べる「重大犯罪捜査庁」と起訴を担当する「公訴庁」に分割する組織改正案提案した。検察庁に権力が集中するあまり、特定勢力に有利な捜査を繰り返したとの批判に応えるものだ。転じて総裁候補に検察改革など司法改革に触れるでもなく、中期、長期の政治テーマも語らない。それをちやほやする自民党シンパに焦点を当てる政治メディアも同類だ。（K）※敬称略